行政書士試験は過去問だけで合格できる？おすすめの過去問は？
行政書士試験の対策には、様々な学習法があります。中には、行政書士試験対策のための専門学校や、セミナーなどに参加する方も多いかもしれません。しかし、多くの方は、行政書士試験の過去問を活用しているのではないでしょうか。
行政書士試験に限らず、過去の試験に出題された設問の見直しは非常に大切な作業です。過去問を活用すると、試験の方向性や、出題形式の確認ができるからです。
試験を合格するために、非常に重要になってくる過去問ですが、行政書士の試験とは、過去問だけを勉強すれば合格できるものなのでしょうか。また、試験対策に利用できる過去問とは、いったいどのようなものなのでしょう。
過去問を使うメリット
試験の過去問の活用は様々なメリットがあります。まず、過去問を解くと、試験の概要や流れという大枠を理解ができるのです。どのような問題の構成になっているのかなどを理解しておかなくては、試験本番では上手く試験を解き進めていくことが難しいかもしれません。
また、数年間分の過去問を解くと、試験によく出題されるポイントというものが理解できます。毎年、同じ問題が出題されるというわけではありませんが、共通する主旨の問題が繰り返し出題されていることに気がつきます。
これら頻繁に出題される箇所などを理解しておくと、事前に効果的な学習ができるようになるのです。
過去問を利用した効果的な学習方法
過去問を解くと、試験の傾向や頻繁に出題されるポイントが分かっています。行政書士試験の対策を行う際は、過去問を最初に解く方法もテクニックの一つです。過去問で自分が間違えた個所、さらに出題頻度が高い問題などを予めピックアップしておく方法が効率のいい学習と言えるでしょう。
行政書士試験は過去問だけで合格できるのか
行政書士試験は、過去問を利用せずとも合格できるという方もいます。確かにその論法は間違ってはいません。過去問に頼らず、しっかりと知識を身に付けてさえいれば、目の前に出題された問題に解答ができます。
しかし、法学部を出て、専門の大学院で研究を行い、法律のプロと呼べる方のみが行政書士試験を受けるわけではありません。行政書士試験に合格するためには、非常に広範囲の知識を納める必要があります。特に法律分野にあまり精通していない方は、行政法や憲法などの幅広い分野を覚えないといけません。それには非常に長い期間を必要としてしまいます。
そこで、試験に合格するためには、過去問の回答が重要なのです。過去問を解き、覚えるべきポイントや傾向を把握しておくと、よく出る問題から点数を確実に取得していけるようになります。
しかし、問題もあります。過去問で出題頻度の高い分野をある程度絞り込みを行い、学習をすることは可能でしょう。しかし、それはあくまで過去問であって、次回の試験に問題が全て同じように出題されるというわけではありません。
当然ながら、法律分野、一般教養分野は専用のテキストで学習をしなければいけません。過去問を利用して対策学習を行うのは、あくまでも試験勉強の効率化を図るための方法です。試験に合格するためには、過去問を解く以外にも、試験範囲に対応した学習が必要なのです。
試験対策におすすめの過去問とは
行政書士試験の過去問を解く勉強は、非常に重要な意味を持ちます。しかし、過去問を解くという学習の意味は、出題された問題の主旨全体を理解しておくというものです。前述のとおり、試験問題には繰り返し似た問題が出題されています。
しかしこれは、選択肢や回答が同じという意味ではありません。問題の主旨が非常に近似しているという意味です。どのような法律が根拠になっているのか、どのような意味があるのか、この法律の問題点など、出題のテーマになっている法律などの本質が、出題形式を変えて出題されるのです。
そのため、解答だけを理解するのではなく、出題のテーマを奥深く掘り下げて学習をしなければいけません。そのために、過去問を活用する際は、非常に丁寧に解説がなされたものを選ぶようにしましょう。
事細かな解説が掲載され、さらに併せて覚えておきたいポイントなどを紹介してくれる過去問集を活用すると、効率のいい学習ができます。過去問を選択する際は、多くの過去問が掲載されている問題集ではなく、解説の内容が重厚なものを選ぶようにするといいでしょう。
