電験3種の難易度とは?電験3種の合格率が非常に低い理由とは?
電験3種とは、第3種電気主任技術者試験を指します。電気主任技術者とは、電気設備を主に管理する資格で、民間企業の製造工場から、発電施設まで幅広い設備の保守・維持を行う仕事です。
その需要は非常に高く、活躍の場は非常に大きな範囲に及んでいると言っていいでしょう。電気設備は、私たちが生活している社会には無くてはならないものです。そのため、専門に施設や設備を管理できる技術者は、多くの企業が獲得に力を入れます。就職活動の際にも、電験3種の資格を保持していると優位に進めることができます。
しかし、電気主任技術者になるためには、資格試験を受け、国から合格認定を受ける必要があります。電気主任技術者とは国家資格であり、第3種から第1種まであります。多く方は第3種から取得を始めます。しかし、第3種と言えど、非常に取得が困難な資格として有名なのです。
「3種」という言葉に騙されてはいけない
電験第3種試験は、毎年9月の上旬に開催されます。第三種試験は一次試験のみであり、筆記試験となっています。電気主任技術者という資格は、電気技術者として非常にステータスのある資格と言えます。そのため、多くの方が資格の取得を目指す人気の試験でもあります。
電気主任技術者とは?電気主任技術者第一種・第二種・第三種の違い
電気主任技術者の試験は3種が登竜門とされており、第1種から第3種まである試験の中では、一番取得がしやすい試験と位置づけられています。しかし、その合格率を見てみると、けっして高い数字とは言えません。
毎年の電験3種試験の合格率は10パーセントを下回っており、かなり難関な試験である事実が数字に表れています。私たちが一般的に資格試験の難易度を思い浮かべる時、3級や3種という「3」が付く試験は、あまり難易度が高くないかのように思いこんでしまいます。英検3級、簿記3級のように、勉強を少し行えば、合格できると、軽く考えてしまいがちです。
ところが、電験3種は決してやさしい試験ではありません。電験3種の資格は社会保険労務士や証券アナリストの資格と同様のレベルに位置づける評価があるほど、難関の試験なのです。さらに電験1種、2種は医師や税理士と同等に評価される場合もあるため、楽観的に試験を受けるのは非常に危険だと言えるのです。
科目合格方式が油断を誘う
電気技術者試験の特徴とも呼べるのが、科目別合格方式が採用されている点です。第3種電気主任技術者の試験内容は、4つの科目から構成されています。理論、電力、機械、法規の4つです。一回の試験で4つの科目を受験しますが、資格取得のためにはこれら4つの科目それぞれで合格点を取得しなければいけません。
しかし、1回の試験で4つの科目を全て合格する必要はないのです。第3種電気主任技術者の資格取得には、3年間でこの4つの科目を合格すればいいというルールがあります。つまり、1年目の試験は理論と電力を合格する、2年目は機械、3年目は法規というように、各科目ごとに合格点を取得すればいいのです。
合格点を取得している試験は、次年度から免除される仕組みになっているので、最大3年という猶予期間が設けられます。しかし、この期間の設定が受験者の心理に大きな影響を与えてしまいます。
多くの方の場合、3年も期間があるのだから、ゆっくり試験対策を行えばいい、というような油断に繋がってしまいます。全ての人に当てはまるとは言えませんが、少なからず、試験に対しての余裕の心が生まれることは間違いありません。そのため、試験勉強時間が足りなくなってしまったというような事態に陥ります。
電験3種試験はポイントを的確に押さえることが合格に繋がる
電験3種試験の難易度を多くの方は誤解をして、少し勉強をすれば合格ができる試験だと思い込んでしまいます。しかし、英検3級や簿記3級とは完全に難易度が異なっています。
しっかりと、それだけに集中して学習をして、やっと合格できるという試験です。受験する際は、けっして優しくはない試験だと肝に銘じておかなければいけません。そこで、電験3種試験に合格するためには、的確で効率のよい学習が求められます。
電験3種は勉強法次第でその合格率も大きく変わって来るものなのです。ポイントを押さえた学習を行うと、難易度が高い電験3種に合格する可能性はかなり大きくなるのです。